地下鉄(メトロ)に乗って THXスタンダード・エディション

【紹介文】
   少年の頃の兄の死にまつわる一連の出来事で、父親との間に深い溝ができた真次。だが43歳になったある日、父親が倒れたとの知らせが。地下鉄の地下道でふとそんな父のことや兄のことを思い浮かべていた真次は、いつの間にか昭和39年の東京にタイムスリップしてしまうのだった…。
   この真次が、タイムスリップしながら父親の過去を見て回り、実は父親に深い愛情があったことや、なぜあんなにも厳格だったのかなど、いろんなことを知っていくという展開。どんな人にもいろんな出来事があり、それによって考え方などが変わっていく様を、わかりやすく見せている。注目はその時代時代の人物を演じわけた父親役の大沢たかおと、彼の恋人を演じた常磐貴子の変貌ぶり。もちろん真次役の堤真一、不倫相手の岡本綾の受けの演技もいい。(横森 文)

【評価】 平均評価: 3.5/ 総数: 38件
[3点] 地下鉄(メトロ)に乗らされて THXスタンダード・エディション
この前ロードショーでやってたのでタイトルに魅力を感じ見てみました。
小さい頃の記憶で自分の父親が大嫌いな主人公のサラリーマンがある日父親の容態が急変し危ないと言う時に見舞いに行こうかどうしようか迷ってるところから話が始まるのですが半ば主人公が自分から真実を知りたくて不思議な地下鉄に乗るなら良いのですが、実は父親はこんなに良い人苦労した人なんだよと地下鉄が無理やり過去へ連れて行くので、どうも感情移入できなかった。

それで結局主人公は父親の死に際も見れずに過去を見たことによって何を得たのでしょうか・・・父親への思いが変わったところでもうこの世には父はいなくなっていますし・・・
若干過去変えちゃってますし・・・私としてはあまり面白くはなかったです (2008-06-17)
[4点] 余韻が深く深く残る作品
原作を読まずに見ました。
「タイムスリップによる父親との絆の回復」という物語として(勝手に)みていた私は、みちこの「決断」に戸惑いを覚えずにはいられませんでした。「それ」が途中で(しかも終盤)「父との絆の回復」という物語に唐突に割り込んできたことで、この作品はどのような物語として読むべきだったのか不意にわからなくなり、わからないまま物語は終わります。それが、視聴した後まで心が離れない、深い余韻へとつながったのだと思います。
感動屋の単純な私としては、みちこという個人の描き方や、みちことしんじとの関係性の描写が足りなかったのでは、と不満に思うところもあります。
しかし、終盤であえて視聴者の「読み」をずらすことで不思議な余韻を残すことが、製作者によって意図されたことであるならば、その試みは成功しているといってよいでしょう。
そして、やはり深い余韻をさまよう思索の果ては、みちこの決断にたどり着きます。愛する人の幸福のために自己の存在を消すという決断は哀しすぎる、ということしか、まだわかりません。

(2008-06-09)
[1点] なんですかこれは??
なぜ主人公が真実を知る事になってしまったのか?
その辺の描写が全く無い。
過去の真実を知る事が不倫に対する『罪』ってこと?
恋人を失った事も『罰』で片付けてしまうって事でしょうか。
あそこでいっきに冷めました。 (2008-06-09)
[5点] 誰がこのはからいを演じたのか
アラはアラ。もともと私たちの思考や行動は矛盾だらけなんだし、一貫性もないもんだ。
何もかも納得できる作品なんて、果たしてあるのかなぁ? 終わった瞬間「これ見てよかったなぁ…」と思えればいいや。
これは良い作品でした。
岡本綾さんの、長年の思いが解けたような、感極まった嗚咽。満たされたかのような微笑みはもう、奇跡の演技です。
松嶋菜々子さんって上手だなと何度か思ったけど、これはそれ以上。監督はどうやってあれを引き出したんだろう。
「自分の母親の幸せと、自分の好きな人の幸せと、どちらが大切?」という謎めいた問い。
「こんな演技ができる女優さんがいたんだ!」と感激していたら、突然の展開。好きな人の幸せって!という衝撃。そう
いう答えを出せるものなのでしょうか。
そして、自分のためにその答えを選んだ、かつてあれほど大切に思った人の記憶はすべて失われた。なんという切ない
ことかと。
恩師と自分との、切っても切れない縁。
骨髄に至るまで憎んでいたはずの父親との、要所要所での出会い。
一体誰が、このようなシナリオを描き、実現せしめたか。別に主人公が望んでいた様子もないのに。(もちろん著者という
意味ではなく)
命燃え尽きる間際の、父親の思いがそうさせたのか。それとも主人公の、自分でも気づかない父への思いか。
「それはわからない。でもとにかく、こういうことが起こったんだよ」という物語のようです。

(2008-06-09)
[4点] 星3.5の感動
良い映画だと思います。原作を読まずに映画を観たので素直にジンと来ました。でも大いに感動‥とまではいかないですね。他の方が指摘していた通り、タイムスリップした時の昔の時代の風景が、いかにもセットですという感じで嘘臭い。終戦直後の闇市に集う人々も綺麗過ぎるし、生活に切羽詰まっている雰囲気が微塵も感じられない。
また、大方の意見に反するようで申し訳ないですが、父親役の大沢たかおさん。一番良かったのは出征する時にメトロに乗っていた純朴な青年の演技だと思います。全体に確かに相変わらず上手いのですが、満州での戦闘真っ只中の演技や、命からがら日本へようやく帰って来てちょっとヤバい仕事にも手を出すような、一クセある人物に変わっていた時の演技等が、どうも今一つだと思いました。あぁ演技してるな〜と感じてしまったのです。本当に戦争の凄まじい経験をした世代の人ではないので、短いシーンにその体験をして来た人間としての表情を出せ‥というほうが無理なのでしょうけれど、周りもセットめいている中で、彼の演技もどこか真に迫っていなかったように感じられました。元々は上手い役者さんなので、それが惜しいです。もしかしたら主役でない分、演技の力の入れ具合も加減したのかもしれませんが‥。
引き換え、女優陣は最高に素晴らしかったです。中でも薄幸の「みち子」さん、あんな終わり方は悲し過ぎて嫌でした。原作もそうなのでしょうか。どんな形であれ、そして現在がどうであれ、この世に生を受けたかけがえのない命。消えて良い存在など無い、と思うのは私だけでしょうか。確かに人生は、時として残酷な真実をも突きつけますけれど。
ともあれ、自分と親の関係や親の過去について思いを馳せるキッカケを与えてくれる、ちょっと切ないヒューマンドラマでした。 (2008-06-08)
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Tag : 堤真一 岡本綾 常盤貴子 大沢たかお